許せなかった父から学んだこと

春分の朝、「トモエ！」と響き渡る声で呼ばれ起こされました。

夢を見ていたと思うのですが、そこからの声ではなく右側から脳内に入ってきた声でした。

「瞬時に起こされた！」と思いました。

一瞬誰？？と思ったのですが・・・8年前に亡くなった父でした^^

お彼岸の中日で、お墓参りに行こうと思ってて前日から花を買ってました。

祝日とも重なり混むので朝早く出かけようと思ってたけど、目覚ましを合わすのを忘れて寝てました(笑)

6時6分。いい感じに起こしてくれました^^

また、父は昨年のお盆の時、お墓参りに行く朝に私の家に来た雰囲気を感じました。

生きている時も用事もないのに何かと連絡をよこしてくる父でしたが、亡くなってもそれはあまり変わらないですね。

父は、私が小学校にあがるまえに統合失調症を発症し、その後6年の間に3度の入退院を繰り返しました。

大好きな父でしたが、病気のせいで大嫌いになってしまいました。

楽しくて、安心して過ごせる場所をあっという間に奪われてしまいましたから。

だけど、亡くなってから父の謝罪を何度も聞くことになり、父の魂が何をしたかったのかも知ることができ、徐々に私の心は癒されていきました。

流れていった月日は戻ってこないけど、記憶も消すことができないけど、「もういっか。」と思えるようになりました。

それは、許すとか、何かを手放すとか、乗り越えるとかではなく、すぅーーっと自分の中から煙のようにゆっくり出ていく感覚でした。尾を引きながら(笑)

今は、時々こうしてやってくる父が、父らしくて笑える(また来た！って感じ　笑)

親子関係で悩まれている方も多いかと思いますが、恨んで生きたり、嫌って生きたりしてもいいと思います。

だけど、何よりもそれは自分を苦しめることです。

それだけは覚えていてね。

私も、元々大好きだっただけに恨みは大きかったです(笑)

だから、私も無理に許したわけではなく、自然に昇華するのを待ったのです。

亡くなってから7年も経ってました^^

はい・・・なかなか手ごわいのです。

無理に許そうとすると自分の中で葛藤が起こります。

考えたくなくても考えたり、また恨みつらみが再燃したりします。

本当は、許したいとどこかで思っている自分に気が付くだけでいいですよ^^

今は、父から多くのことを学んだと思います。

許すということ、家族をつくるということや家族を大切に生きていくこと、心理学の世界へ導いてくれたのも父でした。

今私が何が大切なのかがわかってるのは、父のお陰かなと思うのです。

何も与えられてなかった！と思っていたけど、私が今、最も大切にしているものを気づかせてもらってましたね(笑)

自分で書きながら鳥肌が立ってきました(ええ、今気がついた！笑)

そうして、いつかただただ懐かしく思う時が来ますから大丈夫です。